六郷満山開山1300年 宇佐国東半島を巡る会

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国東半島の紹介

六郷満山とは

大分県国東半島一帯にある寺院群の総称を「六郷満山」と呼び神仏習合の文化が今日まで受け継がれている。
六郷は両子山を中心とした山稜の間に開かれた六つの郷、満山はそこに築かれた寺院群を指し、古くから六郷満山文化と呼ばれる独特の山岳宗教文化が栄え、2018年には開山1300年という大きな節目を迎えた。

六郷満山とは

国東半島宇佐地域 神仏習合発祥の地

八幡奈多宮

八幡奈多宮(杵築市)

八幡奈多宮(杵築市)
八幡奈多宮 三神像(杵築市)
八幡奈多宮 三神像(杵築市)

宇佐神宮の別宮として創建されたとされる。旧神体とされる木造僧形八幡神坐像と二躯の木造女神坐像の三神像を収蔵しており、これら三神像は国の重要文化財に指定されている。このことが示すように八幡奈多宮と宇佐神宮との関係は深く、かつて宇佐神宮で行われていた六年毎の行幸会では、新しい神体の薦枕が宇佐宮本殿(上宮)に納められると、上宮の古い薦枕は宇佐神宮の御炊殿(下宮)に納められ、下宮の古い薦枕はいったん奈多宮に納められた後、海に流されたと云われている。

全国八幡総本宮国宝宇佐神宮

宇佐神宮(宇佐市)

宇佐神宮(宇佐市)

全国に4万社余りある八幡さまの総本宮として571年に初めて宇佐の地に ご示顕になったと云われており、725年現在の地に御殿を造立し八幡神を お祀りした。
東大寺大仏建立・和気清麻呂公への御神託など古くより全国に広く崇拝 され神仏習合発祥の地として今日をむかえている。

八幡信仰とは、応神天皇のご聖徳を八幡神として称え奉るとともに、仏教 文化と、我が国固有の神道を習合したものとも考えられている。その長い 信仰の歴史は宇佐神宮の神事や祭会、うるわしい建造物、宝物などに今も 見ることができる。千古斧を入れない深緑の杜に映える美しい本殿は国宝に 指定されており、総本営にふさわしい威容を誇っている。

国宝 上宮本殿(宇佐市)
国宝 上宮本殿(宇佐市)
宇佐宮弥勒寺跡(宇佐市)
宇佐宮弥勒寺跡(宇佐市)

九州最古の木造建築国宝富貴寺

国宝 富貴寺(豊後高田市)

国宝 富貴寺(豊後高田市)

極楽浄土へとつながる 阿弥陀堂

あなたは何を感じ取るのか…

真木大堂 大威徳明王像(豊後高田市)
真木大堂 大威徳明王像(豊後高田市)

伝説の寺、傳乘寺 
六郷満山最大級と云われた寺院の本尊が今に残る真木大堂

熊野磨崖仏(豊後高田市)
熊野磨崖仏(豊後高田市)

鬼が一夜で築いた階段を上った先で
どことなく優しく微笑んでいるかの如く迎える熊野磨崖仏

修正鬼会

天念寺 修正鬼会(豊後高田市)

天念寺 修正鬼会(豊後高田市)
成佛寺 鬼会面(国東市)
成佛寺 鬼会面(国東市)

僧侶が扮するこの地の鬼は、災いを払い福をもたらす。悪鬼ではなく鬼さまと呼ばれ、安穏を祈願する火祭り。

岩戸寺 鬼会面(国東市)
岩戸寺 鬼会面(国東市)

いにしえの人々の 想いを感じる。

ケベス祭り

ケベス祭り(国東市)

ケベス祭り(国東市)

起源も由来も不明の奇祭。
大分県国東市国見町櫛来の櫛来社で毎年10月14日に行われる火祭り。

キツネ踊り

キツネ踊り(姫島村)

キツネ踊り(姫島村)

姫島盆踊を代表する子供たちの踊り。独特なキツネの化粧とユーモラスなしぐさで人気を集めている。

願成就寺

願成就寺(日出町)

願成就寺(日出町)

六郷満山を開いた仁聞菩薩が最後に開いた寺院、願成就寺。
日出町の赤松峠に関所を構えるかの如く堂々とそびえたつ山門。

杵築城

杵築城(杵築市)

杵築城(杵築市)

九州の小京都と言われ武家屋敷や坂道など当時の面影が今もなお残る城下町。
六郷満山寺院の中には杵築藩の特別祈願所であったことから寺の紋に杵築藩松平家の家紋である雪笹が使われている所もある。

仁聞菩薩入滅の地旧千燈寺跡

旧千燈寺跡(国東市)

旧千燈寺跡(国東市)

全盛期は六郷満山最大勢力とも言われた千燈寺。
現存する奥之院以外は御堂跡しかなく、苔むした仁王像が優しく出迎えてくれる。
しかしそこに形はなくとも時がゆっくり刻んだ歴史を感じることが出来る。
国東半島の中でも隠れた名所である。

日出城址

日出城址(日出町)

日出城址(日出町)

日出町は、別府湾に面する高台に建つ日出城(暘谷城)を中心とする日出藩の城下町であった。この城の下にある海岸付近では海底の数箇所から真水が湧き出て、付近の海域は塩分濃度の低い汽水域となっている。この地でとれるカレイは泥臭さがなく、味は淡泊かつ上品であることで知られており、城の下で獲れることから「城下かれい」と呼ばれ、その美味は古くより知られていた。

春夏秋冬

奇岩に囲まれた山々の中に佇む両子寺・文殊仙寺をはじめ一年を通じて訪れるものを飽きさせない

両子寺

両子寺の紅葉(国東市)
両子寺の紅葉(国東市)

718年に仁聞菩薩によって開創されたと伝えられる六郷満山の中山本寺で、修行の中心地として栄えた。江戸時代には杵築藩の最高祈願所となり、六郷満山の総持院として満山を統括する立場にあった。山門に続く石段の両脇には、江戸後期の作とされる国東半島最大級の石造の仁王像が立っている。

両子寺 仁王像
両子寺 仁王像(国東市)

文殊仙寺

文殊仙寺 仁王像(国東市)
文殊仙寺 仁王像(国東市)

648年の開基とされ六郷満山寺院随一の古刹。日本三文殊の一つとして古くより豊後の文殊として親しまれ本尊の文殊菩薩は秘仏とされ12年に一度卯年に御開帳される。奥之院では日々護摩祈願が厳修されている。

文殊仙寺 奥之院(国東市)
文殊仙寺 奥之院(国東市)